weissenborn を入手するまで

WEISSENBORNというマニアックなギターをこれまた日本では全く無名のFlorian Chateauというルシアーにオーダーするという人柱的な一部始終です。多くの方に読んでもらうブログではありません。たまに過去記事に加筆修正します。コメントはどなたでもお気軽に!

WEISSENBORNの歴史 最終回

ギターについて

 

ハワイのギターブームで、ホローネックギターが登場しました。ホローネックギターはその構造から音質、音量が向上しました。 1920年代後半に、NationalsやDobrosのようなレゾネーターが登場し、ハワイアンギターの全盛期やWeissenbornのギターが急速に終焉を迎えるまで、この楽器は大きな成功をおさめました。

     Weissenbornギターの作成の質に関する意見はさまざまです。多くの人が目に見えるカンナ傷、ラフなブレイシング、および接着面の接着剤跡を指摘してWeissenbornギターを酷評します。 「そんなにひどく作られていません」とDavid Lindley氏は言います。 「彼らは単純に作られていますが、時には少し粗いですが、素晴らしい、優れたデザインです。カンナ傷が音色を損ねているとは思いません」とBen Harper氏は述べています。*

(Blog主 注:数年間、オリジナル・ワイゼンボーンを所有した感想では「そんなにひどくないよ。ブレイシングを除いて」っというところ)

「ハーマンは音楽ニーズのように端を切った。何かで時間が長すぎると、効果がなくなるけど、ハーマンは制作に適正な時間をかけていた。」*

(*Blog主 注 :ここは何いってんだかよくわからない)   

 

単純な構造、粗いつくりはWeissenbornのギターの長所であり短所でもあるのです。 それは独特の音色と音量を与えますが、経年変化、環境、高いキーでのチューニングに弱い。 そのため、現存するWeissenbornギターはブレイシングやブリッジの再接着、クラックの修理などを必要とするものが多い。

 

レガシー.....

 

   ホローネックギターの発明者は誰だったのかは分かりませんが、最も重要な2人の名前はヘルマン・ワイセンボーンとノルウェーのギタービルダー、クリス・J.クツセンです。

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(Blog主 注:ハープとギターがくっついたような楽器を作っっていた。なんとこんなサイトもある。 The Band のロビーロバートソンがそんなギター弾いてたなあ。ありゃ~ホローネックじゃないか。あれはギブソン製だったかな?)

Knutsenは現在、ホローネックの発明家として広く認識されており、間違いなく初期デザインでWeissenbornに影響を与えたに違いありません。

しかし、歴史はHermann Weissenbornがコンセプトを完成させ、この2人のルシアーが優れた楽器を作ったことを物語っています。 Knutsenは音と仕上がりの質にあまり注意を払っていませんでした。なのでKnutsenのギターは今は殆ど残っておらず、他方、Weissenbornは今日までホローネックギターの "King"と見なされています。

 

    Weissenbornギターの使い手Christiaan Oyensは、思慮深い言葉を使ってWeissenbornの本質を完全に表現します.....

 

   「あなたはこの楽器のサウンドを最初に体験したときに、その不思議で、しかし美しい音色に魅了されてしまいます。他のギターにはありません。それは、あなたの内面の思考が、この楽器の演奏を始めると、音楽の夢と創造性とを自分の世界に放つことができるのです。あなたは素晴らしい音を継続的に聞くので、現実の世界に戻ることは非常に難しいでしょう。」

 

   「これらの楽器には、低音と高音の両方の魔法のような音質があり、驚くほど音の伸びがあります。 Weissenbornは、甘さと魅力の両方を捉える豊かさのある人間の声のような音質を持っています。手の平の下で、感情や色、経験、旅を話すような音楽をあなたの音楽にもたらします。私はWeissenbornを奏でる。」

 

   「それはこれまでに作られたなかで最も響きのあるアコースティック楽器です。それは非常に表現力豊かで、毎日私に何か新しいことを明日教えてくれます。」

 

   「Weissenbornは私の中にある音なので、他に何も私の音楽の精神を変えることはできない。」

 

 (Blog主 談:ん〜、ちょっと大げさな表現かな。 でもあの音色、普通のギターには出せないし、あの魅力的な音色にやられちゃう人も少なくないと思う。多くはネックが中空になっているところから来るのだと思う。もともとスライド・ギターが大好きな僕もギターは抱えて弾いたほうが断然なれているのだが、あの音色にやられた一人なので、ラップスティールの経験がなくとも、わざわざ膝の上に寝かせて弾く楽器を選んだわけです。

Weissenbornは1930年台にハワイアン音楽ブームの終焉とリゾネーターギターの台頭に駆逐されたわけですがエレキギターもアンプもない時代、でかい音=いい音 だったのかもしれませんね。実際リゾネーターギター、日本の家で弾く分には、ちょっと音が大きいです。

Weissenbornくらいが音色もいいしちょうどいい。 と思います。)

 

おしまい